架空戦記(タイトル未定)
あらすじ
太平洋戦争で奇跡的に早期講和に持ち込み、辛くも大日本帝国崩壊を免れたのが50年前。
その大日本帝国も1990年、昭和天皇の死去とともに発生したクーデターにより民主派に政権を奪われた。
しかし、帝国派は新天皇を連れて東北地方へ逃亡。新政府側(以下日本政府)の軍がすぐさま追走を開始したが、ソ連の支援を受けた帝国軍は反撃を開始。日本軍はじりじりと南へ押し戻された。
一方、台湾駐留していた部隊も帝国につき、政権奪還を目指し九州、中部地方に侵攻。瞬く間に占領した。1992年、両挟みとなり苦戦を強いられた新政権はアメリカ政府に支援を要請。アメリカ政府は一部植民地の返還を条件にこれを受け入れた。
そして時は1995年、戦争は泥沼化の一途を辿っていた。両軍共に人手不足に陥り、本来軍人にはなりえない若者達までが戦場に駆り出されるようになっていった・・・・。
登場人物(外見的な特徴はまだ未定)
・笹岡周平
年齢:24歳
所属:日本防衛空軍201飛行隊
階級:中尉
当初は百里基地にいたが異動命令によって敦賀基地にやってきた戦闘機パイロット。過去に帝国軍のエースと交戦し後席に乗っていた恋人を殺され、それ以来単座戦闘機を好むようになる。
しかし、敦賀基地異動に伴って、試作複座戦闘機XF−26スカイウルフへの搭乗が命じられる。
恋人を殺した敵、尾翼に炎のヘビのエンブレムが描かれた部隊を探している。
敦賀基地では第三小隊の小隊長を務める。
・森川有紀
年齢:18歳
所属:日本防衛空軍201飛行隊
階級:少尉
周平の乗る事になる試作複座戦闘機スカイウルフのフライトオフィサ。新型索敵システムBCLSの要でもある。やや天然気味で日常ではよくボケをかますが機上では頼れる相棒(のはず)である。
なお本来は彼女の前席は兄が務めるはずだったが、事故で死亡している。
・涼宮智香
年齢:21歳
所属:日本防衛空軍敦賀基地
階級:軍曹
敦賀基地で航空管制を務める管制官。物腰穏やかで包容力があるためか基地にいる10代の隊員からは人気がある。のんびりしているが有紀と違ってボケをかます事はない。有紀とは姉妹のように仲がいい。
・谷川雫
年齢25歳
所属:日本防衛海軍敦賀基地
階級:曹長
笹岡機の機付長(その機専属の整備責任者)を務める。ちゃんとすればそれなりに美人なのだが、メカ一筋でいつもオイルだらけ。機体をぞんざいに扱うと問答無用でスパナが飛んでくる。
用語解説
・防衛空軍敦賀基地
福井県敦賀市にある空軍基地。弾道ミサイルが使用された開戦当初に作られた基地のため、滑走路以外の主要部分はほぼ山の中に埋まっている。現在弾道ミサイルはアメリカのミサイル迎撃衛星「アポロン」により、ほぼ撃墜できるためほとんど使用されない。
・スカイウルフ
防衛空軍がF−15Dを基として作った試作複座戦闘機。特徴はデルタ翼となった主翼、F−15Dにはない推力偏向ノズルなど。また、電子装備面ではF−15Dよりも大幅に向上している。